ポートフォリオ

ポートフォリオ(portfolio)という言葉を、少し前に知りました。

 本来の意味は「紙ばさみ」それが転じて「画家・写真家などが自分の作品を整理してまとめたもの」のこともポートフォリオと呼びます。この言葉、色々な業界で色々な意味合いで使われていますが、教育の場で使われるポートフォリオとは、「自らの成果や得られた情報を一元化したもの」を指します。そのようなものを記録としてまとめる過程も含めて、学習の振り返り・評価ツールとして使おうと言うのです。

先日、院内の勉強会で石塚先生がこのポートフォリオを取り上げ、スタッフそれぞれがポートフォリオを作ることを提案されていました。

 感化されやすい私は、その日のうちにポートフォリオのファイルを作成しました!形から入る典型例だと笑われるかもしれません。でも受験勉強と違い、医者としての勉強は、ここまでやれば合格、という明確な範囲もなければ、試験日のようなゴールとなる期限設定もありません。医師のみならず社会人の方の多くの実地勉強は同じではないかと思います。日々の業務を行いそれに関連した勉強をしながらも、自分が本当に前に進んでいるのかな、こんなに年数を経ているのに、自分はこれでいいんだろうか、と漠然とした不安を感じることはないでしょうか?(私だけ?)焦りが原動力となる面もあるのでそれはそれでいいのですが、時々その不安に押しつぶされそうになることも。時には
「大丈夫。あれもこれも昨年は知らなかったし出来なかったことなんだから、確かに君は昨年よりも進歩している!」
と自分の肩を叩いて励ましてあげたくなることもあるのです。ポートフォリオなら、その役目にも打ってつけ。社会人の勉強の必須アイテムではないかとさえ思えてきました。

 扱う疾患が多い総合診療の性質上、興味や関心、学んだ知識があっちに行ったりこっちに行ったりする、頭の中の交通整理にも役立ちそうです。実際に私、こっちの勉強をして成果をまとめている途中で他に調べなくてはいけないことが出てきて、そっちをやっているうちに前にまとめていた資料がどこかに行っちゃった…教科書もどこまで読んだんだっけ…ということがよくあります。

作り方は非常にシンプル。透明のポケットが沢山ついたクリアファイルに、その日自分が調べたり勉強した内容のコピー、などを時系列で入れていきます。

私はこのファイルに入れる用のプリントも、エクセルで手作りしました。

タイトル欄に勉強したいテーマを書き込み、
(1)ビジョン(どんな状態を目指してこの勉強をしているのか)
(2)そのためにインプットする情報(読む予定の教科書や論文をリストに載せる)
(3)学んだことをどのようにアウトプットするか(診療へのフィードバック、院内での勉強会や患者さん向けのプリント作成など)

という流れに沿って計画をたて、達成したらチェック☑していくことで、テーマ別の進行表の役割を果たしてもらおうという狙いです。

 このポートフォリオ、情報をファイルにためていくことだけが目的なのではなく、メンター(指導者)と一緒に作成して経過を見守ってもらうというのが本来のやり方のようです。今日、一方的にメンター指名した方にお願いにしに行き、快く引き受けて頂きました。口ばっかりで行動が伴っていないと思われると恥ずかしいので、書いたことはきちんと実行していきたいと思います。

 これまで何となくモヤモヤしていた問題が、納まるところに納まったような、すっきりした気持ち♪今日からまた前向きにがんばっていきます。よい機会を与えて下さった石塚先生、ありがとうございます。
[PR]
by kasama-hospital | 2013-04-24 00:11 | プライマリケア

今日も張り切って診療中


by kasama-hospital

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ブログジャンル